【全5回】パラが数字を取れるまでの道のり⑤

ここまでくると最終段階、リアルでも認識できる環境を作る。

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公立小学校に養護学校を併設もしくは隣接し、相互連携によって合同のカリキュラムを受ける機会を増やす。軽度の身体障害の生徒であれば双方不自由なく進められる授業も多いのではないか。

その際、体育でパラ競技を取り入れて一緒に行うことでバスケットやサッカーの様に「知っている(やったことがある)競技」の認識のとなる。

中学高校もクラス分けはあっても、同じ学校に障がいがある子が普通にいる環境を維持することで同じ社会を構成する人という認識が保てる。ここでも体育祭や文化祭等のイベントに一緒に参加するこで、お互いが出来る役割を模索していく機会が持てる。

これは社会人になった際、お互い大いに役立つと感じる。

その様な経験を積んだ子供たちが大人になった時、自分たちの子供の世代にも自然と引き継いでいく事ができる。

パラが数字を取れるまでの道のりには、ここまでの下準備が必要なのではと思った。(完

補足)

現在でも普通学級に軽度の知的障がいのあるお子さんが通われているケースがありますが、お子さんと受け入れる側(生徒)との意思疎通が難しく、双方に無理が生じていると感じます。その中で、受け入れる側の生徒のメンタル面でサポート出来る体制も整えられている学校はどれほどあるのでしょうか。

一方、身体障がいのお子さんは設備やガジェット(ハード)の問題でカバーできる部分も多く、もっと積極的に受け入れが出来る環境になればと思います。